毒親の代表的な口癖の一つに
「感謝しろ」があります。

 

「生んでやったんだから、感謝しろ」

「育てってやったんだから、感謝しろ」

「ご飯を食べさせてやったんだから、感謝しろ」

いろいろな形で毒親は
僕たちに感謝の強要を行います。

 

僕は子供の頃から
暴言や暴行を受けてきましたが、
感謝の強要も当たり前だと思っていました。

 

小さな子供にしたら
「家庭内で起こること=正しいこと・普通なこと」ですから、
親が子供に感謝を強要するのは当たり前だと思っていました。

友達の家でも、同級生の家でも、
みんな同じように「感謝しろ」と
親御さんから言われていると勘違いしていました。

これに気づいたのは、
中学生以降だったと思います。

 

感謝というものは、
強要・強制されるものではなくて、
自発的に自然にするものだと思います。

本当にありがたいことがあって、
本当に感謝したいことがあって、
初めて「感謝」につながると思います。

無理に感謝する必要なんかありませんし、
感謝することで苦しむ必要などありません。

 

注意しなければならないのが、
一般的な自己啓発・メンタルケアの中に
「両親に感謝する」という項目があることです。

「生んでくれてありがとう」と感謝することで、
人生がうまく回りだすみたいな
自己啓発があったりします。

こうした「両親への感謝」は、
感謝できるような家庭環境の方が行うべきで、
無理に実施する必要はありません。

 

言葉に表せないような苦痛を受けてきたのに、
本には「親を感謝しろ」と書いてあって、
実際に試して苦しんでいる人も多いです。

正常な家庭と毒親家庭とでは、
考え方も行動も大きく異なるので、
一般的な考えを真似する必要はありません。

 

「感謝していれば憎しみは消える」
みたいな考え方もありますが、嘘です。

僕自身、何年間も試しましたし、
僕の毒親育ち仲間たちも
同じように何年間も感謝を試みましたが、
誰一人として毒親への感情は改善されませんでした。

 

毒親を思い出している時点で、
毒親の情報が戻ってきます。

毒親を思い出して感謝している時点で、
毒親のエネルギーが回ってきて、
つらい思いをするだけです。

感謝は、心からしたいときにするもので、
強制で行うべきものではありません。